【日本人が「英語が苦手」と思う理由】
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ビジネス英語プロマイスター
清水健雄です
「児童生徒の英語に対する意識調査」によると、小学校5・6年生では全体の約10%が「英語が嫌い」と回答しています。
しかし、高校3年生になると「英語が嫌い」と割合が全体の約60%に上がっています。年齢が上がるにつれて、「嫌い」と回答する割合が上がる傾向になっているのです。
なぜ、年齢が上がるにつれて「嫌い」という回答の割合が上がっていくのでしょうか。原因は、日本の教育システムや日本人の考え方にあります。
日本人の「英語が苦手」という感情について、具体的な例を挙げながら検証をしていきます。
<「完璧な英語」を話そうとする>
日本人は、「間違ったら恥ずかしい」という感情が特に強いです。そのため、「間違えるぐらいなら、何も話さない方がいい」と考える傾向にあります。
そして、「完璧な英語」を覚えるまで、なるべく英語を使うのを避けようとします。
英語を使わなくなってしまううちに、いつの間にか「私は英語ができない」という考えにとらわれてしまうのです。
<減点方式>
試験・テストは、通常「減点方式」が採用されています。つまり、「間違いがあれば、点数が引かれていく」方式です。減点方式は特別なものではなく、どこででも採用されてます。
実は、この採点方法が英語学習の大きな妨げの一つになっているのです。
テストでは、模範解答と比べて「間違い」があれば点数が引かれていきます。長年そのような学習をしていると、「模範解答に近い」英語が「完璧な英語」だと考えるようになってしまいます。
英語の試験で点数が取れなかった経験を持ってしまうと、その時点で「自分は英語ができない」と決めつけてしまいます。その結果、英語に対し苦手意識が生まれてしまうのです。
<「みんな一緒で」教育>
『出る杭は打たれる』という言葉があります。ちょっとでも目立つようになると、同じ高さにそろえられてしまうことです。
日本人は、「みんなと一緒」ということを幼いときから教えられます。全員で「うまくなろう」という考えであればいいのですが、実際はそのようになりません。
ちょっとでも「発音がいい」「文章がうまい」「成績がいい」となると、目立ってしまいます。そして、「自分はみんなと違う」ことを意識しすぎるあまり、「みんなから仲間外れにされないか」と考えるようになります。
そうなってしまうと、「頑張ってやっていこう」という気持ちが押さえつけられてしまい、せっかくの向上心もなくなってしまいます。英語学習にはこの向上心が必要なのに、「みんなと一緒でなくてはならない」という感情が邪魔してしまうのです。
<白人コンプレックスからくる「自分はできない」という思い込み>
「英語をやりたいけど、自分にはできないから」と、自分から英語学習を遠ざけてしまう方がいます。これには、白人に対する「コンプレックス」が関係しています。
私たちが「外国人」を思い浮かべるとき、必ずと言っていい程「白人」が出てきます。そして、白人といえば「英語」と関連付ける方が、ほとんどではないでしょうか。
英語を自由自在に使っている白人の外国人を見ると、羨ましいと思いますか。それと同時に、「自分はあのようにはできない」と考えてしまっていませんか。
英語を使う白人に対する強烈なコンプレックスは、英語を母国語としない私たちを無意識のうちに「彼らより下の存在」とみなしています。そして、「こんな私が、あんな風に英語を話すなんて無理」と、勝手に自分自身で限界を作ってしまうのです。
どうでしょう、この中のうちあなたに当てはまることはありますか?
日本人特有の考え方や今までの受けてきた学校教育で、あなたの英語に対する考え方はマイナスへと向いているのです。
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